【冬の風物詩】社殿の雪囲いをしました

藤基神社では、冬期になると大切な社殿と彫刻を雪や風から守るために雪囲いを施しています。神社のご奉仕の一環として、熟練した職人たちが集い、氏子崇敬者の方々と社殿の周囲に雪囲いを設けていただきました。

藤基神社の社殿は、村上大工の最高傑作

藤基神社の社殿は、村上大工の最高傑作と評されるほどの建築物です。当時の村上地方の建築技術水準を具現化した貴重な史料であり、その建築に携わった職人たちの名前が判明した『上棟札』から、全てが村上の人々の手によって築かれたことが明らかになりました。このことは、当時の村上地方の建築技術の高さを物語る重要な資料と言えます。

屋根裏から発見された上棟札

社殿はその歴史的な価値から複数の指定を受けています。昭和15年には村上市指定の有形文化財に指定され、平成28年には村上市の歴史的風致形成建造物にも指定されています。

社殿の建立は、村上藩の藩祖の霊廟建設という一大プロジェクトであり、大工棟梁として塩町甚蔵と大工町金右衛門、彫刻方棟梁として有磯周斎が任命されました。江戸後期に建立されたこの社殿は、村上大工の最盛期における最高傑作とされ、その歴史的な価値と技術的な洗練さが称賛されています。

社殿はすべてがケヤキからできている白木の総ケヤキ造であり、屋根は瓦で覆われています。周斎による細やかな彫刻が施され、その高い意匠と装飾性が特徴です。この彫刻は、神社の儀式や信仰に関連した細部までこだわったものであり、後世に残る貴重な文化財となっています。

本殿の彫刻

当社では、これらの文化財を保護し、次世代に引き継ぐために、雪囲いをして、大切な社殿を風雪から守るための取り組みを続けてまいります。

「【冬の風物詩】社殿の雪囲いをしました」へのコメント

コメントはありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です