【御簾に息づく、平安文様】

写真に写るのは、神社で用いられる御簾(みす)。
竹で編んだ、すだれの一種で、その奥に巫女の姿がやわらかく透けて見えます。

この御簾に使われている文様は、
御簾帽額(みすのもこう)と呼ばれる、平安時代から伝わる正式な意匠です。

御簾帽額とは、御簾の上部に掛けられる布「帽額」のこと。
平安時代以降、貴族の住まいや社寺で用いられてきました。

萌黄(もえぎ)色の布に染められた丸い文様は
窠文(かもん)と呼ばれ、
目隠しや空間をやわらかく区切る役割を持っています。

御簾は、内と外をはっきり分けるのではなく、
神聖な空間を守りながら、そっと隔てるためのしつらえ。
その役割に合わせて、この文様が用いられてきました。

【ちょこっと雑学】
この窠文は、のちに木瓜文(もっこうもん)と呼ばれるようになり、
家紋として広く使われる文様のもとになったといわれています。

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