村上藩主の隠された肖像画が発見されました
江戸時代に描かれた村上藩主・内藤家の隠された肖像画2枚が新たに発見されました。見つかった肖像画は別の肖像画の下にあり、絵の下に絵が隠されているという極めて珍しいと思われる事例です。
村上藩主肖像画について
藤基神社には江戸時代に描かれた村上藩主内藤家歴代の肖像画全10枚が門外不出の秘宝として伝えられてきましたが、うち3枚は絵が剥がされ枠組みだけが残された状態、ほか1枚は一部が破かれた状態でした。肖像画は御神宝ということもあり、その存在は代々の宮司のみに伝えられ、防犯上の理由からもその存在を公表してきませんでした。



肖像画の新発見について
現在行っている『村上藩主内藤家 立藩300周年記念事業』の一環として肖像画を初公開を決め、その準備の中で、絵が剥がされたと思われていた白紙のものの下にさらに絵があるのではないかと疑問が生じました。
専門業者へ依頼し、白紙を剥がしたところ、その下から隠された肖像画が発見されました。
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肖像画の調査について
もともと上にあったであろう絵の輪郭に沿って白紙に日焼け跡があることから、かつて上絵がありそれが剥がされたことは間違いありません。そのため、肖像画の下にさらに肖像画が隠されていたことになります。
また、新発見された絵は全て絹地に書かれた絵(絹本)である一方、現存する絵は全て紙に書かれた絵(紙本)であることから、現存している全ての肖像画(紙本)の下にさらに絹本の肖像画が隠されている可能性があります。
さらなる調査に関しては、現在村上市と協議・相談をしているところです。
村上市郷土資料館において特別公開します
令和2年は内藤家が村上藩主となって300年の記念すべき年であります。この節目の年に、藩主の肖像画が新たに見つかったことは神社のみならず村上市全体にとっても大変喜ばしいニュースであると考えております。
村上市郷土資料館(通称:おしゃぎり会館)で11月3日(火・祝)より開催予定の
【秋季特別展 内藤家移封三百年『内藤家が村上に残したもの』】で特別公開することとなりました。
詳細については、おしゃぎり会館公式サイトをご覧ください。